アルティメットの起源

 アルティメットは、1967年にアメリカニュージャージー州でコロンビア高校の学生が始めたと言われています。バスケットボールとアメリカンフットボールを合わせたような競技ですが、その特徴はフライングディスクを用いて行われるところにあります。ボールよりも長い滞空時間と優れた飛行特性をもつフライングディスクを使うことで、球技と違った魅力が生まれます。

 世界30ヶ国以上でプレーされているアルティメットは、発祥国であるアメリカやカナダなど北米と、スウェーデンやフィンランドなど北欧諸国で盛んに行われています。日本では主に大学生を中心にプレーされており、日本代表チームは男女ともに世界トップレベルの実力です。

 

アルティメットとは

 アルティメットはフライングディスクを使った7人制のチームスポーツで、100m×37mのコート内で味方どうしパスをつないで進んでいき(ディスクを所持しているプレイヤーはピポットを踏むことしかできないため)、敵のエンドゾーン(18m×37m)を目指します。敵のゴールラインを越え、エンドゾーンの中にいる味方にパスが通れば1点となり、その得点を競います。パスしたディスクが地面に触れたり、相手チームのディフェンスにパスカットされたとき、また10秒以内に味方にパスができなかったときに攻撃権が相手チームに移ります。

 技術・スピード・持久力など様々な要素がフライングディスクとチームプレーに集約されたスポーツで、完成度が高く、激しく熱いことからUltimate(究極)と呼ばれるようになったそうです。また、激しい接触が禁止されていることや、審判がおらずセルフジャッジで試合を行うなど紳士的なスポーツです。

 

アルティメット基本用語

スキルやルールの中から、特によく使うものを紹介します。

・スロー    

 バックスロー         (バックハンドスロー)

  サイドスロー         (フォアハンドスロー)

 フライングディスクの投げ方は色々ありますが、もっとも基本的な2つはバックスロー(バックハンドスロー)サイドスロー(フォアハンドスロー)です。フライングディスクの投げ方は、一般にはバックスローが普及していますが、アルティメットをプレーする際には、マークされているディフェンスをかわしたり多方向にパスを出すためにフォアハンドスローも必須となります。

       

・ストーリングカウント

 

 アルティメットのルールでは、オフェンスは10秒以内に別の味方にパスをしないと攻守交代になってしまいます。ディスクを所持しているオフェンスをマークしているディフェンスが10秒を数えます。(ストーリング!ワン、ツー、…、ナイン、テン!)10秒数える前にパスが出された場合、カウントはリセットされます。パスされたオフェンスにマークしているディフェンスが、新たにカウントを始めます。

 

・ポジション

 アルティメットには7人それぞれにポジションと名前があり、役割がある程度決まっています。

QB(クォーターバック)

…  オフェンスの始点となり、パスを回していくキープレイヤーです。

H(ハンドラー) …  ディスクを前でさばき、オフェンスのチャンスを作り出すポジションです。
M(ミドル)   …  オフェンスの基盤を作る、司令塔的ポジションです。
D(ディープ) …  ロングシュートを受けるなど、距離を稼ぐポジションです。

 

・ファウル(反則)

 いろいろありますが、主なものを紹介します。

ファウル
 アルティメットは、ディフェンス時にディフェンスプレイヤーがオフェンスプレイヤーに接触することをディフェンスファウル、オフェンスが故意にディフェンスを押したりして、オフェンスを有利にすることをオフェンスファウルとしています。(「基本的に接触は禁止」ということであって、勢いなどで接触してしまうことは多々あります。)
 
トラベリング
 ディスクを所有している人はピポット(軸足を固定して方向転換すること)は踏めますが、パスを出すまで軸足の場所を変えてはいけません。走りながらディスクをキャッチした場合は勢いで走ってしまいますが、これはある程度認められます。(明らかに止まる意思がないとみなされた場合、トラベリングとなります。)
 
ストリップ

 オフェンスがキャッチあるいは所持しているディスクに、ディフェンスが触れてディスクが落ちた場合、ストリップ(ファウル)となり、攻守交代にはなりません。

 

  アルティメットの魅力をすべて書き表すことはできません。もっとアルティメットについて知りたい人は、ぜひ一度グラウンドへ!

新歓ページトップへ

inserted by FC2 system